両神山から東方に伸びるいくつかの尾根、その最も南に位置する尾根は秩父御嶽山（1080.5ｍ）に続き、752ｍの猪狩山から一旦、県道37号線によって分断されるものの、尾根は尚も続き、この品�рﾈどを起している。ここまでは東西方向に優勢だった尾根は、一転して南北方向の尾根が優勢になり、小森川の支流である伊豆沢の両岸に顕著な二本の尾根が北の方向に伸びている。

白久の寂しい駅で下車をし、平和橋で荒川を渡り、国道140号線に出る。里中の道を進むと、巡視路・三峰線35号の入口があり、わずか先の最奥の民家脇から山道になる。巡視路は荒れ気味ではあるが、入口から20分余りで標高440ｍ程度の小尾根に乗った。

時折、荒川対岸の南側の山々が見えてくる。熊倉山や妙法ヶ岳だろう。その背後の高みは長沢背稜の方だろうか？品�рﾖの尾根は北に延び、巻道は概ね西側にある。鉄塔82号への分岐を右にして、淡々と杉林の道を進む。途中で右に入る本日の最高点のＰ644への分岐にも標識は一切ない。

644もの頭は何の変哲もない杉林の中の頭である。今日、初めての下りから尾根を登ると、杉の木に「大指山」と赤ペンキで書かれている。わずかに登ると「白井指」とも言われる品�рﾌ山頂である。来た方が荒川方面、北に続く尾根に文殊峠・釜ノ沢五峰の標識がある。今日の尾根での唯一の標識である。

ここから今日のルートは西に急坂を下り、地蔵峠方面に向かう。ひとしきり下り、顕著な尾根になる。616ｍ峰の辺りで一人の「鉄砲打ち」が仲間と無線で話している。「何人ですか？」と聞くと「3人だ」という。しばらく、その人と歩き、教えてもらつた地蔵峠のわずか西に離れた「地蔵」に立ち寄り、尾根を進む。

小さなｕｐ　ｄｏｗｎのある尾根を進み、Ｐ541の西肩の手前の490ｍ付近の小ピークで昼食とした。両神や二子山がくっきり見えるのだが、小枝が煩く、写真撮影には適さない。西側の小森川の両側には両神温泉などの建物が俯瞰される。

大久保峠からわずかに登り返すと、476.5ｍの点名・伊豆沢との分岐、ここから、伊豆沢経由での下山も考えたが、最後まで縦走を続けるという。荷を分岐に置き、伊豆沢を往復した。落葉が深く、分岐に戻った所から二人に遅れ、これからの2時間近くというものは一人旅になってしまった。

鉄塔の立つ大平戸山を過ぎると、巡視路？が右手に巻いている。それを辿ると、尾根から東に延びる支尾根に出、跡は尾根を下っている。「これはいけない」と尾根を登り、主尾根に復帰すると、やはり明瞭な跡が北に続いている。

ところどころにピンクテープがあるものの、山仕事のテープなのか、山ヤさんのものかははっきりしない。次のポイントは430ｍ付近。落葉は厚く、踏み跡は不明瞭。先行者にコールをすると、返事があった。聞こえる範囲のようだ。東に屈曲している尾根をコンパスで確認すると、再び明瞭な尾根になった。

第二の鉄塔で携帯の電源を入れると、着信があり、先行者との�рｪ繋がった。彼等は最後のピークの天狗山の近くだという。30分近く離れているようだ。少し下ると、伊豆沢添いの風殿(ふっと)集落に下る？峠道があるという。バス時刻を考えると、それが良いだろうとのアドバイス。

10分余りで着いた小鞍部。確かに十字路になっているが、標識はない。東に風殿への？踏み跡に入った。しばらくは作業道然としているものの、間もなく急斜面に行く手を阻まれた。左手から急斜面を下ると、再び、おぼろげな踏み跡になり、倒木を跨いで進むと、沢床に出た。大きな堰堤がある。下を覗くと、左岸から降りられそうで、下にはしっかりした鉄の橋も見える。

急斜面を下り、小沢添いの園地？に出ると、すぐに舗装道路に出、「伊豆沢・西ノ橋」があった。風殿の集落を抜け、小森川に架かる風殿大橋で、散歩中の地元の人にバス停を問うた。そんなに遠くはないようだ。

辿り着いた原町バス停。定刻の6分前で先行者が待っていた。これを逃すと後2時間もバスは来ない・・・・・・。


　○　2015年1月4日　　○　天候　快晴

白久8.42下郷・登山口8.57　440ｍ尾根9.20　Ｐ644　10.10〜11品��10.25〜37　616ｍアンテナＰ11.03地蔵11.25　Ｐ490　12.27〜58大久保峠13.27分岐13.39点名・伊豆沢13.48〜51分岐14.00〜03大平戸山14.30鉄塔390ｍ15.03〜05風殿分岐15.17堰堤15.28伊豆沢西ノ橋15.33小鹿野・原町バス停15.50


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