天　狗　岩


　　　　　　　　　　　　　　　　天狗岩とか天狗岳とかは多くの山域に存在している。ご多聞に漏れずにこの西上州にもある。赤
　　　　　　　　　　　　　　　　久縄山から烏帽子岳に続く尾根上にあり、踏跡は西方のマルに達して烏帽子岳に続いているよう
　　　　　　　　　　　　　　　　である。久々の神流川流域のハイキングとして短時間で行けそうなこの山を選定した。

　　　　　　　　　　　　　　　　早朝自宅を出発し、関越道を花園インターで降りた。花園にしようか、本庄児玉にするか、それとも
　　　　　　　　　　　　　　　　下仁田まで行くか、アプローチにはいつも悩まされるところである。結局、鬼石から万場を通り、神
　　　　　　　　　　　　　　　　流湖のほとりをウネウネと走り、十石峠道から塩ノ沢峠への道に入り、登山口の駐車場についた
　　　　　　　　　　　　　　　　のは十一時を大きく回っていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　六〜七台の駐車が可能な広場には五台の駐車があり、少し下ったところが登山口。標識は完備さ
　　　　　　　　　　　　　　　　れており、天狗岩まではわずか一・五キロとなっている。３００ｍ毎に標識がある沢添いの道を行く
　　　　　　　　　　　　　　　　と、朽ちかけたプレハブの小屋を過ぎ、二股から右手の浅い沢に入ると、右手に「おこもり岩」の分
　　　　　　　　　　　　　　　　岐になり、その先で左に「烏帽子岳」への標識になる。烏帽子岳には結構わかりにくい稜線のよう
　　　　　　　　　　　　　　　　だけれど、大仁田ダムからの帰路の手配の出来る人には最近よく歩かれているようだ。

　　　　　　　　　　　　　　　　「こんな標識があるんだ」等と思いながら、道なりに右に入るとわずかで稜線に出、わずか先に天
　　　　　　　　　　　　　　　　狗岩の山頂が、更に先に「展望台」があった。マルや烏帽子岳が間近に見える。その先にあるの
　　　　　　　　　　　　　　　　は「大津」だろうか。


　　　　　　　　　　　　　　　　二〇〇四年三月十四日　

　　　　　　　　　　　　　　　　メンバー　二人

　　　　　　　　　　　　　　　　登山口１１：３０プレハブ小屋１１：５８おこもり岩１２：１５〜１７天狗岩１２：２８〜１３：２０
　　　　　　　　　　　　　　　　駐車場１３：４８